なごやまつりでF# Type Providerについて(?)話してきた
してきました。 あれだけの人数が集まって、F# 知らない人が全然いないとかすごい勉強会でしたね。
Excel方眼紙、どうにかしたいものですね。 今回作った(作りかけ)コードは、GitHubに置いてあります。
現実と戦うためのRealWorldsというorganizationを作ったので、「これも入れて!」というのがあれば考えます。 今のところ、みずぴーさんの作ったblockdiagcontrib-excelshapeもRealWorldsでホストしています。
飛ばしたところをちょっと補足つけて説明します。
TypeProviderのつくりかた
37枚目です。
TypeProviderは、 チュートリアル : 型プロバイダーの作成 (F#) をやれば作れるようになります。 このなかで、「ProviderTypes API」と呼ばれているものがありますが、 これはF#3.0 Sample Pack のSampleProviders/Sharedの中の「ProvidedTypes-xxx.fs(i)」です。 これをプロジェクトにコピーして使いましょう。 01~04とheadがありますが、headを使えばいいでしょう。
なぜコピーかというと、様々な型がinternalとなっているためです。 全部publicにしてもいいのですが、他の多くのプロジェクト(FSharpx, FSharp.Dataなどなど)がコピーして使っているため、 それに倣っておくのがいいでしょう。
基本的にはスライドでもある通り、ProvidedTypeDefinitionオブジェクトに対してメソッドやプロパティを追加していくことになります。 今回のコードだと、addCtorやaddMembersが該当箇所になるので、気になる方は追ってみましょう。
TypeProviderのデバッグ
38枚目です。
TypeProviderをVSでデバッグしながら開発する場合は、 TypeProvider用のソリューションとデバッグ用のソリューションを分割する必要があります。 これを同じにしてしまうと、VSがdllをつかみっぱなしになるためにビルドが出来なくなってしまいます。
今回スライドに書いた方法であれば、TypeProvider用のソリューションファイルと同じ場所にデバッグ用ソリューション(Sample.sln)を置くだけで誰でもVSでTypeProviderのデバッグが出来るようになります。 注意点を上げるとすると、デバッグ用ソリューションからはプロジェクト参照ではなく、dllを直接参照する必要がある、という点です。 プロジェクト参照してしまっては結局dll掴みっぱなしになってしまいますからね。
あとは、VSを2つ以上立ち上げても平気な環境がないとたぶん厳しいです。
小技
39枚目です。
HideObjectMethodsプロパティについては、上で紹介したチュートリアルに載ってますが、見落としていたので紹介です。 LangExtでは、EditorBrowsable属性を付けて回って頑張ってるわけですが、TypeProviderでProvideすればこのプロパティをtrueに設定するだけでいいんですね・・・便利。
ファイル存在チェックを導入する前は、GUID生成してファイル名にしてました。 これだと、一回コンパイルを走らせるだけで5ファイルくらい生成され、 リアルタイムでコンパイルが走っているためにその後もどんどんファイルが増えていく、という事態に陥りました。 そこで、コンパイルするファイルの中身をSHA-1ハッシュにかけ、ファイル名をそれにすることで存在チェックできるようにしました。
最後のはまぁ、えっと、その。