Agile Japan 2012 行ってきた

有給取って行ってきました。

午前

午前のセッションで一番心に残ったのは、「全体最適のマネジメント改革」〜変えるのは現場ではない、マネジメントである〜でした。
全体最適に関しては、ERP 大嫌い人間なので毛嫌いしてたんですが、この人の「全体最適」は ERP などが実現しようとしている「全体最適」とは考え方が違っていて、興味深かったです。


このセッションの中で、複数の作業を並行して行うよりも一個一個片付けた方が効率がいいことを示す実験をしました。
内容としては、

  • 1〜20 までを順番に縦に書く作業
  • a〜t までを順番に縦に書く作業
  • △、○、◇ を繰り返して 20 個縦に書く作業

を、最初は「1 を書いたら次に a を横に書き、それが終わったら△を書き、それが終わったら 1 の下に 2 を・・・」というように 3 つの作業を並行してどれだけかかるかを計りました。
次に、1〜20 まで書く作業を終わらせた後に a〜t まで書く作業を終わらせ、最後に 20 個の記号を書く作業を終わらせる、というようにしてどれだけかかるかを計りました。
自分の場合、3 倍程度後者の方が早く終わりました。


で、この結果を持って「複数の作業を並行で行うよりも、一つ一つ片付けた方が全体としても早く終わる」という結論に持っていったわけですが・・・
これ、かなり恣意的な実験ですよね。
一つの作業が単純すぎるので、コンテキストスイッチの速度を計っているようなものです。
例えば「最初の作業を 5 まで進めたら次の作業を同じだけ進めて・・・」みたいにすれば、それほど大きな差にはならないはずです。


こういう実験をやるなら、コンテキストスイッチの回数を変化させて、全体の終了時間がどうなるか、というものを計ったほうがおもしろい結果になると思います。

午後

午後は

  1. チケット駆動開発の課題と展望
  2. DEEP AGILE PEOPLE〜本には書かれていない、アジャイル開発の本気の討論会〜
  3. 現場に続く Agile の道を語ろう〜アジャイルサムライ読書会が変えてきたこと〜

に参加しました。


一つ目のは ITS/BTS 中心の話になってしまって、あまり展望とかは見えませんでした。
そういう話になってしまうのが課題な気がしなくもないです。


二つ目のは、とりとめがなさ過ぎてなんというかまぁ、ノーコメントで。


三つ目のは段取りの悪さ以外はとても素晴らしいセッションでした。
疑問に思っていることや、問題と思っていることについて話し合えたり、ヒントをもらったりできたので、非常にためになったセッションでもあります。
立場の違う人たちの参加者の話もとても興味深く聞かせてもらえました。

懇親会

懇親会はやる夫の人とお寿司ばかり食べていた気がします。


有給使ってでも行ってよかったです。
楽しいだけではなく、非常にためになるイベントでした。