業務で使う関数型言語 (F# 編) 〜 はじめに

関数型言語なんて実際の仕事で使えないよ」
こんな声を聞くことがあります。
個人的には、(静的型付けの) 関数型言語が持つパワーは仕事であっても発揮できると考えています。
しかし、自分の観測範囲ではそういう話がまとまっているものはあまり見かけません。
大抵が関数型言語の機能を紹介するまでにとどまっていて、それを実際にどう使えばいいのかについては言及していません。
そこで、一番得意とする F# を例にして、この機能はこういう風に使える、というのをまとめることにしました。
ある程度、オブジェクト指向プログラミングの知識があることを前提としています。

連載目次

内容は変更される場合があります。

  1. レコードで値オブジェクトを簡単に作る
  2. 判別共用体で再帰的なデータ構造を簡単に作る
  3. 複数のリストの走査
  4. 出力引数とタプル、もしくは option
  5. より private な関数
  6. エラー処理を考える
  7. 数値に意味を持たせる
  8. カリー化と部分適用 VS オーバーロード